会計・請求の無料OSSツール3選
会計処理、請求書発行、経費管理、ERPのためのビジネスツール。freeeやQuickBooksの代替として、セルフホストで財務データを自社管理できるオープンソースの会計プラットフォームを掲載しています。
3件のツール
odoo
akaunting
invoiceninja
会計・請求ツールの選び方
このページで掲載しているのは、請求書発行や経費管理をセルフホストで運用できるオープンソースの会計・ERPツールです。ライセンス費用がかからず、財務データを自社サーバーに保持できる一方、いずれも海外製のため日本の確定申告(e-Tax)・インボイス制度・電子帳簿保存法には対応していません。日本の税制対応が必要な場合は、freeeやマネーフォワードなどの国内クラウド会計が現実的な選択肢になります。
- フルスイートERP — Odooは会計・CRM・在庫・製造・ECなど82以上のモジュールを統合。会計は単体ではなく業務全体の一部として扱う(Python製)
- 中小企業向け会計 — Akauntingは請求書作成・経費管理・銀行口座連携・財務レポートを備えたオンライン会計ソフト(PHP製)
- 請求書特化 — Invoice Ninjaは見積書から請求書、入金追跡までのワークフローに特化。オンライン決済とクライアントポータルを内蔵(PHP製)
- マルチ通貨対応 — Akaunting・Invoice Ninjaはいずれも複数通貨に対応し、海外取引のある事業でも扱いやすい
- タイムトラッキング — Invoice Ninjaは作業時間の記録から請求書発行までを繋げられるため、時間単価で請求するフリーランスと相性が良い
業務全体を1つの基盤に載せたいならOdoo、請求と経費の基本機能で足りるならAkaunting、請求書発行と入金管理が主目的ならInvoice Ninjaという住み分けです。
選び方と導入時の注意点
日本の税制対応が必要かどうかを最初に判断する
ここで扱うOSSはいずれも海外製で、e-Taxへの電子申告、インボイス制度の適格請求書要件、電子帳簿保存法の保存要件には対応していません。確定申告や税務申告をソフト上で完結させたい場合は、国内のクラウド会計を選ぶ方が確実です。OSSが向くのは、請求書の発行・経費の記録・社内の記帳管理といった、制度申告の手前の実務を自社で回したいケースです。
ERP統合型か、請求書特化型かで選ぶ
Odooは会計を含む82以上のモジュールを持つERPで、在庫や販売まで一つの基盤に載せたい場合に向きます。導入と学習のコストは相応に大きくなります。一方、請求書の発行と入金管理が主目的ならInvoice Ninja、経費管理まで含めた基本的な会計機能が欲しいならAkauntingで十分です。
財務データを預かる責任を見積もる
会計データは失うと取り返しがつかない情報です。セルフホストではバックアップの取得と復旧手順の確立が自社の責任になります。加えて、アクセス権限の管理と通信の暗号化も必須です。この運用体制が組めない場合は、クラウドサービスを選ぶ方が結果的に安全です。
会計士・税理士との連携方法を確認する
顧問税理士がいる場合、最終的なデータの受け渡し方法が実務上の分かれ目になります。OSS側からCSV等でエクスポートし、税理士側のソフトへ取り込む運用が現実的かどうかを、導入前に相談しておくと後戻りを防げます。
商用サービスとの比較
- e-Tax連携・インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しており、日本の申告まで完結できる
- 銀行やクレジットカードとの自動連携が国内金融機関に最適化されている
- 日本語のサポートと、対応できる税理士が多い
- ライセンス費用がかからず、ユーザー数や事業規模で料金が上がらない
- 財務データを自社サーバーに保持でき、外部サービスの規約変更や値上げの影響を受けない
- ソースコードを改変して自社の業務フローに合わせられる
よくある質問
- オープンソースの会計ソフトとは何ですか?
- ソースコードが公開され、誰でも無料で利用・改変・再配布できる会計ソフトウェアです。自社サーバーにセルフホストすれば、ライセンス費用をかけずに財務データを自分たちの管理下に置けます。本ページではOdoo(ERP)、Akaunting(会計)、Invoice Ninja(請求書)を掲載しています。
- 日本の確定申告に使えますか?
- 本ページで扱う海外製OSSは、e-Taxへの電子申告、インボイス制度の適格請求書、電子帳簿保存法の保存要件に対応していません。確定申告まで完結させたい場合は国内のクラウド会計を選ぶか、記帳をOSSで行い申告データは別途作成する運用になります。
- オープンソースの会計ソフトは無料で使えますか?
- ライセンス費用は無料です。ただしサーバー費用に加え、構築・アップデート・バックアップの運用工数がかかります。会計データは消失が許されないため、バックアップ体制のコストは特に軽視しないでください。
- ERPと会計ソフトはどう違いますか?
- 会計ソフトは記帳・請求・経費といった財務業務に絞ったツールです。ERPは会計に加えて在庫・販売・人事・製造などを一つの基盤に統合します。Odooは後者にあたり、会計だけが目的なら過剰になる場合があります。目的が請求と経費の管理だけなら、AkauntingやInvoice Ninjaの方が導入は容易です。